電力会社の自由化によって生じた事柄

力が自由化されたため、こういうことも起こりうると言うことを踏まえて、

自分の身に起こったことを備忘録として書いておくことにした。

 

 今年の2月のことだ。不動産でマンションを借りる際に、電力会社について提案があった。

「福島電力は、他の電力会社と比べて安く、復興の支援になります。福島電力で契約しては如何でしょうか」

私としても、復興の支援になる上に値段が高くないなら全然問題ない。そう考えて契約した。

しかし、このときにもう少し考えるべきだった。

大手の電力会社ではない、小売電力会社と契約することに生じるリスクを。

 

それは2月から4月経った6月18日から始まった。

その日に私のガラケー宛てに、複数のショートメールが届いた。

複数のショートメールのうち、いくつかのショートメールは、URLの記述があるため、

携帯から不審なメールは開かないよう注意が喚起された。

不審ではあるが、とりあえずメールを開いてみると、驚いた。

「電力契約解除」のご案内とあり、「6/30までには切り替え」する旨とともに、詳細を記載してるURLも記載してあった。

同時に届いた他のショートメールには、電力会社の切り替えに必要なお客様番号等が記載されていた。

 

切り替えの申し込みなんかしていないし、正直意味がわからなかった。

なにかのトラブルで契約解除されたのかと思ったが、

仮にそうだとしても警告が一回くらいは来るはずと思い、心を落ち着ける。

 

いたずらメールの可能性もあるが、ショートメールの送り先の電話番号は、以前福島電力を名乗っているので、あからさまにおかしいわけでもなかった。

 

とりあえず私のガラケーではURLを開けないので、急いで家に戻って(夕飯の買い出しもせずに)、

PCを立ち上げて、URLを開く。

 

https://www.fukushima-d.co.jp/pdf/looop.pdf

 

そこには、「先般ご案内の弊社の小売電気事業からの撤退に伴い、小売電気供給契約を解約させていただくことになりました。切り替えがお済みでないお客様へ、再度、要点のみご通知させていただきます。(略)」と記載されいた。

もちろん、今まで案内など届いていない。

そして、そこには「契約解除日6月30日」とでかでかと記載してあった。

また、切り替え先として「Looopでんき」を推奨しますとも記載されてあった。

 

……え?

あまりの展開で頭が追いつかない。

切り替えがうまくいかないと、7月1日から停電になるの?

というか、今から切り替え申し込んで、7月1日に無事切り替え終了するの?

とか混乱しかない。

 

とりあえず、「福島電力」でSNSで検索や、ググってみると、同じような人が結構居ることがわかった。

 

さらに、国民生活センターが出している電力自由化の相談事例集に、

今回の件らしいものが記載されていた。

事前の警告なしにとつぜん停電になると言うことはないというなので、冷静になってきた。

http://www.meti.go.jp/press/2018/06/20180613003/20180613003-1.pdf

 

まずは、切り替え先として推奨されている「Looopでんき」を調べることにした。

基本料が無料で、従量課金制というのはわかった、というかそれしかわからない。

ご利用の流れを見ると、契約すると「工事会社より、スマートメーターの工事日をご連絡します」と書いてある。

スマートメーター

あれ、結構高かったはずだけど、その費用はどこで徴収しているんだ?

どこにも初期費用らしいものが記載されていないのだが……。

というか、いつか東京に戻るので、今のマンションにスマートメーター

設置されても困る。

そもそも、今回の悩みを作った原因である「福島電力」の推奨している

電力会社ってありえない。

 

というわけで、普通の大手電力会社と契約することにした。

ショートメールには、お客様番号等が記載されていたので、切り替えの申し込み自体はスムーズだった。

申し込み後、すぐに大手電力会社から自動送信メールが来て、受付が完了し次第、連絡をくれるとのこと。

 

あとは、連絡が来るのを待つだけだ。

このときは無事に終わったと思っていたが、そうではなかった。

 

次の日に大手電力会社から封筒がきた。

素早い対応だと思ったが、さすがに早すぎる。

封筒を開いてみると、

「福島電力株式会社と弊社との送電を行う契約(託送供給契約)の解約について」

と記載されていた。

具体的には、6月30日を持って解約する旨の申し込みがなされるので、解約予定日までに新たな小売電気業者と契約して欲しいと記載されてあった。また、解約予定日までに、新たな小売電気事業者と契約できない場合には、電力供給を停止するとも記載されてあった。

 

昨日ちょうど契約を申し込んだため、行き違いになってしまったようだ。

受付完了でなかったのは残念だが、契約さえしていれば大丈夫そうなので、少し安心した。

この通知で、事前の警告がなされたことになるため、6月30日以降に電力が停止させる可能性が出てきたとも言える。しかしながら、この日にこの通知があったということは、この段階で契約を申請しても、切り替えが間に合うことを意味していると考えたので、正直、安心感の方が大きかった。

 

さらに、数日後、福島電力からも封筒が届いた。

さすがに切り替え連絡は、ショートメールのみではなかったかと思って封を開けてみると、

5月電気料金の請求書だけ入っていた。

(結局、電力会社の切り替えの連絡が来たのはショートメールのみだった)

 

その後、契約は無事に完了するだろうと、甘く見ていたのもあり、日常の忙しさに埋もれて、この件は忘れてしまった。

 

ふと、6月28日(木)に、職場から帰る際に、「来週はすでに7月かぁ」と思ったとき、頭の中にこの件がよみがえってきた。

まだ、大手電力会社から連絡来ていなくないか?

6月30日(土)は、消費者向けの窓口は休みになっているだろうと考えると、実質、明日(29日)しか残っていない。

 

うちの職場は、カメラ付きの端末は全て持ち込めないため、カスタマー用の窓口が開いている時間帯で携帯電話で連絡できるのは、昼休みしかない。

このため、次の日の29日の昼休みまでに連絡がこなければ、こちらから連絡するしかない。

 

その日と29日の朝は、鬱々とした気持ちで、時間だけが過ぎていった。

 

そして、29日の昼休みに急いで携帯電話を確認すると留守番電話が入っていた。

聞いてみると、大手電力会社からのメッセージで、「福島電力からの切り替え日変更の件について」とのことだった。

これでなんとかなると思ったが、一つ気になる点があった「切り替え日変更」ってなんだ?

 

すぐに大手電力会社に電話するとカスタマーセンターにつながった。カスタマーセンターの人に、留守番電話で告げていた担当者の名前と共に、留守番電話にメッセージが入っていた旨を伝えた。

するとカスタマーセンターの人から、大手電力会社の契約者名を聞かれた。

私はまだ契約はしていないので、福島電力からの切り替えを申し込んでいる者ですと伝えた。

伝えるや否や、カスタマーセンターの人が「あ」と声を出したので、今回の福島電力の件は何らかの形で伝わっていると確信した。

 

カスタマーセンターの人が私のフルネームを確認した後、午前中の用件を確認するために、時間を欲しいということになった。

少しの間、オルゴール音を聞いた後、再びカスタマーセンターの担当者につながった。

担当者は、いくつかのお伝えすることがある、と言った。

 

小説風に言うなら、いい話と悪い話があるという感じだ。まずは悪い話からだった。

 

担当者が言うには、大手電力会社への切り替え予定日は「7月1x日」になっている上に、福島電力側の手続きが滞っていて、切り替え作業が進んでいないということだった。

つまり、7月1日から、7月1x日までの間に、契約が無い状態となるため、このままでは停電になるとのことだった。

これを聞いたときは、さすがに福島電力への怒りは頂点に達した。「いったい、福島電力は何をやっているのだ」と。

 

担当者の次の話は、「切り替え日の変更」を申請すれば、切り替え日が7月1x日から、7月1日になるため、停電になることなく7月1日からも電力が使えるとのことだった(この場合の福島電力側の作業については聞かなかったので不明のままだ)。

私は、感謝の気持ちと共に、ぜひお願いしますと伝えた。

 

その後もいろいろ話をしたが、正直あまり覚えていない。

大事なのは、今日7月1日にしっかり電力を使えているということだけだ。

 

大手電力会社に対しては感謝の気持ちしかなく、こういうトラブル時の対応も考慮して、電力会社を決めないと駄目だなぁと身にしみた。